名神・東名を海側にバイパス「一宮西港道路・名古屋三河道路」検討に着手 まずは知多周辺

新たな中京圏の環状ネットワークが誕生しようとしています。

事業化に向けて一歩前進

Large 220114 nagoya 01
名二環と伊勢湾道が接続する飛島JCT(画像:愛知国道事務所)。

 国土交通省 愛知国道事務所は2022年3月4日(金)、一宮市付近から名古屋港をむすぶ「一宮西港道路」と名古屋港から岡崎方面をむすぶ「名古屋三河道路」の建設構想について、概略ルートと構造の検討に着手していくことを発表しました。

 これまでネットワーク構想のひとつに挙げられていましたが、いよいよ具体化に向けて動き始めます。先だって愛知県と名古屋市は2021年に「新広域道路交通ビジョン」「新広域道路交通計画」をそれぞれ策定。この2路線も計画に組み込まれていました。

 これから「どのあたりを通るか」というルート帯が検討されていきますが、2路線が全通すれば、一宮JCTから名古屋港を経由して岡崎IC付近まで、名神高速道路と東名高速道路、伊勢湾岸道をバイパスするルートが形成されます。

 今回発表された「名古屋都市圏の道路ネットワークの今後の方向性」の中でも、既存高速道路のリダンダンシー(緊急時の代替性)の向上が、あわせて「一宮西港道路」は、全線開通した名二環(名古屋第二環状自動車道)の混雑緩和としての役割が期待されています。

 とはいえ、全長は約50kmという壮大な構想。まずは当面の優先整備区間として、西知多道路から安城市の国道23号までの区間を設定しています。西知多道路は東海JCTと常滑市の知多横断道をむすぶ未全通の道路で、このうち南側である長浦~常滑が事業化されています。

【了】

【壮大!「一宮西港道路・名古屋三河道路」のルートを見る】

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 地元民からしたらR23等一般国道や主要幹線道路が、まだまだ使いきれていないと思う信号機の削減見直しや道路拡張で流れがスムーズなる所がいくらでもある
    人口減も念頭に置くべきかと