LNG燃料フェリーに勝機はあるか 進水した新「さんふらわあ」 エネ価格高騰中だが

LNGが強みになるか?「物流2024年問題」

 世界的には、企業が供給網全体のCO2排出量を減らすため、CO2排出量の少ない輸送手段を選ぶ動きもありますが、フェリーさんふらわあの荷主においては、「まだLNGで『陸送からフェリーにシフトしよう』とはなっていません」(赤坂社長)とのこと。

「我々のアピールも足りないと思っています。わかりやすい資料をつくって、トラック業者から荷主にアピールしていってもらうことを考えています」(赤坂社長)

 新型コロナの影響を受け、フェリーさんふらわあでは旅客、貨物ともに以前より減少していますが、間近に控えた、ある大きな転機に期待をかけています。

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トラックのフェリーへのシフトが今後さらに進む可能性がある(中島洋平撮影)。

 それは、いわゆる「働き方改革」の一環で2024年度から始まる、物流ドライバーの残業規制です。トラックを運行できる時間が厳格に規制されるため、移動しながら休息時間を確保できるフェリーへ、陸送からのシフトが進むと考えられているのです。

 そのなかで、環境負荷の少ないLNG燃料船が荷主へのアピールになるかが注目されます。

【了】

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