車のナンバープレートで使用NGのひらがなとは 「し」「へ」はイメージ悪い? 他にも
自動車のナンバープレートに使われるひらがなで、「し」や「へ」がないのはよく知られています。発音した際のイメージがよろしくないためですが、実はあと2つ、使われない文字があります。
歴史的仮名遣いも使用しない
普段何気なく目にする自動車のナンバープレート。そこに使用される「ひらがな」にはルールがあります。それは、そのひらがなを掲出する自動車の「用途」の区別です。
例えばレンタカーに使われるのは「わ」と、数は少ないですが「れ」。また事業用車両(軽自動車以外)には「あ、い、う、え、か、き、く、け、こ、を」といった具合です。
一方で使用できないひらがなもあります。「し」「お」「ん」「へ」の4つです。なぜでしょうか。
まず「し」について、これは発音が「死」を連想させてしまうのが理由です。次に「お」ですが、これは似た字形である「あ」「す」「む」との読み誤りを避けるためとのこと。車両が犯罪に使われた際など、当該車両を割り出すために重要なナンバープレートにおいて、文字の区別がしづらいことが捜査などに影響を及ぼす可能性もあります。
そうであれば「あ」「す」「む」も使用禁止にすべきと思う人もいるかもしれませんが、そもそも「お」は発音が「を」と似ており、字形・音の2点で“紛らわしさ”を抱える「お」が省かれてしまったようです。
続いて「ん」ですが、使うことができない理由は「発音しにくいため」。また50音の中には含まれませんが、「ゐ」と「ゑ」も歴史的仮名遣いのため使用しないそうです。
最後に「へ」が使用できない理由は「屁を連想させるから」。車両の特定など実務的な弊害はありませんが、ネガティブな印象を抱きがちという意味では、「し」と通ずる部分がありそうです。
【了】
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