アルゼンチン「パンパIII」練習機の最新型を取得 軽攻撃型のアップグレードも
原型の初飛行からもうすぐ40年です。
契約では6機調達予定
アルゼンチン国防省は2022年4月22日、「パンパIII」ジェット練習機のブロック2を受領したと発表しました。
「パンパIII」は、アルゼンチン航空機製造(FAdeA)が開発した小型ジェット機「パンパ」のアップグレード型です。
原型の「パンパ」が初飛行に成功したのは1984(昭和59)年10月6日のこと、その後、軽攻撃機型である「パンパII」の開発を経て、アップグレード型の「パンパIII」が2018年9月21日に初飛行しています。そして、「パンパIII」は2020年3月下旬までに計6機がアルゼンチン空軍に納入されており、今回、空軍に引き渡されたのはその第2弾となります。
調達は国防基金(FONDEF)からの拠出金で賄っているそうで、2021年に締結した契約によると、「パンパIII」ブロック2は6機調達する予定とのこと。なお、機体の生産以外にもフライトシミュレーターや搭載武装、コンポーネントの交換といったものも含まれているといいます。
また、国防省および空軍では、既存の「パンパII」軽攻撃機のうち3機を、「パンパIII」ブロックIIに準拠する仕様に近代化改修することも検討中だとしています。
【了】
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