なぜいま「横断歩道で手を上げて」なのか 交通安全運動でも徹底 “復活”の理由
春の全国交通安全運動で、なぜか“手上げ横断”が強く打ち出されています。当たり前のように思っていた「手を上げて横断歩道を渡りましょう」が、実は近年、再び注目されているのです。
「手を上げて横断歩道を渡る」は教則から削除されていた
春の交通安全運動も展開される4月、入学したばかりのピカピカの小学1年生が横断歩道の渡り方を指導されたことでしょう。これから毎日の通学に慣れてきた頃、子どもが絡む交通事故も増加してきます。
そうしたなか、各地の警察が街頭などで“手上げ横断”の徹底を呼びかけています。警察庁は「大人も車に向け、手を上げるなどの合図をして欲しい」などと訴えています。
なぜ今さら、“手上げ横断” を強調するのか疑問に思われる人もいるかもしれません。実は「手を上げて横断歩道を渡りましょう」と教えられた“手上げ横断”は、長らく、国家公安委員会が交通マナーをまとめた「交通の方法に関する教則」から記載が消えていたのです。
「交通の方法に関する教則」が1972(昭和47)年に作成された際は、「手を上げて合図をし、車が止まったのを確かめてから横断する」と記されていました。ところが、1978(昭和53)年の改正で「手を上げて合図をし、」の部分が削除されています。つまり、「車が通り過ぎるまで待つ」がデフォルトのルール、マナーに変わっていたのです。
その理由について、警察庁は「不明」との見解ですが、「手を上げれば大丈夫と誤解して事故に遭うのではないか」といった心配の声が上がったためではないか、という意見もあります。
余談ですが、教則から消えたはずの“手上げ横断”が社会に浸透した背景に、人気長寿番組『笑点』(日テレ)の影響を指摘する説があります。昭和40年代後半、番組の座布団の運び役だった俳優の故・松崎 真さんが毎回、あいさつの際に高く手を上げながら「手を上げて横断歩道を渡りましょう」と決まり文句のように使っていました。
ドライバー側としては、手を上げない歩行者を横断意思なしと見做す事がないよう気を付けたいですね。
あとドライバーに対してお礼は要らないと思っています。
赤信号で停止するのと同じ事であり、善意で行う事ではないので。
まぁ、スマホ見ながらちんたら横断されると、早く渡ってよと思うけど。
「免許は取ったもの勝ち」「取った後は関係無い」と言う自分勝手なドライバーが増えたからにほかならない。
実際、横断歩道を渡ろうとすると「俺が先だ」みたいに当然の顔をして横断歩道を通り過ぎるドライバーの多いこと多いこと!
それなら、歩行者が明確に手を上げて横断歩道を渡る意思を示したときのみ車は止まらなければならない、などとまずは法令を改めるべきでは?
現状は、横断歩道を渡ろうとしてる歩行者がいるときは車は止まらねばならないのだから、それを守らない車を殺人未遂で取り締まるべきと私は思います。
両手が塞がっている若しくは身体的な理由で手を挙げられない方が割を食うことになるので、手を挙げられたら停まれ、と乱暴にくくることは難しい気がしますが
横断歩道は、歩行者優先です。しかし、なかなか止まりませんね。手を上げるより、スマホで録画しているポーズをとると、止まります。