日本唯一の現役「トレーラーバス」東京に 乗りもの界の絶滅危惧種 運行が奇跡といえるワケ

運行しているのがいかに奇跡か!

「青春号」の魅力は、日本に1台という貴重さだけではありません。前方のけん引車は機関車を模したデザイン、乗客が乗る車両はSLの客車をイメージしたデザインで、車内もレトロな雰囲気が楽しめるかつての鉄道車内風になっています。

 さらに、けん引車を運転する運転士だけでなく、もうひとり客車に車掌が同乗し行き先の案内や運賃収受を行っています。いまやほとんどのバスがワンマン運行のなか、ツーマンバスはとても貴重です。年配の方はかつての鉄道やバスの雰囲気を、そうでない方は新鮮な気分を味わえるのではないでしょうか。

 トレーラーバスの運転に必要な「けん引二種免許」も超レアな資格で、それを保有する運転士そのものも貴重な存在。西東京バスではそのレアな免許を持つ6人の運転士が運転を担当。「青春号」は1日7往復ですが、このバスを運転していない場合は他の路線、またシニアは地元のコミュニティバスを運行しているとのこと。

 最後に、近場のオススメ立ち寄りスポットも日の出町役場で伺いました。日の出山荘(中曽根康弘元内閣総理大臣が所有していた別荘)、鎌倉大仏よりも大きい東京都最大の「鹿野大仏」(塩澤山寳光寺)、自慢の地元ジャージー牛の乳を加工したソフトクリームといった地場の特産品や農産物が味わえる農の駅「肝要の里」などがオススメだそうです。

【了】

【意外と高床】トレーラーバスの車内ほか写真で見る

Writer: 西田伸昌

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