日本唯一の現役「トレーラーバス」東京に 乗りもの界の絶滅危惧種 運行が奇跡といえるワケ

日本で唯一の「トレーラーバス」が東京で現役です。客車がトレーラーに牽引され、運転席と客室が完全に独立したバスは、運転できる人も、その運用も超レア。乗りもの界の絶滅危惧種です。

トレーラーバスとは?

 令和の時代にあって超レアな乗りもの「トレーラーバス」が東京で走っています。
 
 トレーラーバスとは「乗客の乗る付随車を引いて走行する大型バス」とのこと。ボンネットトラック形状のトラクターヘッドが引っ張る超ロングバスです。昭和20年代の短い期間に、戦後復興を担う通勤通学客の輸送手段として全国で運行されていました。

Large 220428 seishun 01

拡大画像

日本唯一のトレーラーバス、青春号(画像:日の出町)。

 しかし令和の今では、まず見かけることはありません。それもそのはず、現在走っているのは全国でたった1台。さらに老朽化も進んでいるという、まさに乗りもの界の絶滅危惧種です。

 このトレーラーバス「青春号」は、東京都あきる野市のJR武蔵五日市駅から、日の出町にある「つるつる温泉」のあいだで路線バスとして走っています。日の出町がバスを所有し、西東京バスへ委託し運行しているもの。山あいを片道およそ20分間かけて往復しています。

 運行を開始したのは1996(平成8)年で、つるつる温泉が開業した際に観光の目玉として登場しました。愛称の「青春号」も、つるつる温泉の「生涯青春の湯」という施設名に由来しているとのこと。

 主につるつる温泉の利用者、地元の人達の移動手段になっていますが、その外観や内観から、観光に来た子どもにもとても喜ばれるそうで、この「青春号」目当てに訪れる人も少なくないそうです。

【意外と高床】トレーラーバスの車内ほか写真で見る

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。