三遠南信道「東栄~鳳来峡」2025年度開通に向け事業進行中 新東名・中央道直結めざす

ひとまず浜松から佐久間までが1本につながります。

トンネル4本で谷筋を抜ける

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工事が進む三遠南信道の東栄IC付近(画像:国土交通省)。

 愛知県で進められている「三遠南信自動車道」の東栄IC~鳳来峡IC(延長7.1km)。2025年度の開通をめざし、工事が進んでいます。

 三遠南信自動車道は、新東名と中央道を連絡する高規格道路です。浜松いなさ北IC/JCTから北上し、フォッサマグナの深い峡谷を抜けて、飯田山本ICへ接続する計画となっています。フォッサマグナ区間は大部分が、国道152号の現道を改良する形です。

 2022年5月現在で完成しているのは、浜松いなさ北IC~鳳来峡IC、東栄IC~佐久間川合IC、程野IC~喬木(たかぎ)IC、飯田上久堅・喬木富田IC~飯田山本IC間の4区間です。

 東栄IC~鳳来峡ICは、既存の開通2区間をつなぐ形となります。全区間がJR飯田線と並行し、東栄駅~三河川合駅に相当する区間が開通となります。大部分がトンネルで、そのうち3号トンネル(仮称)は約3.6kmの長さです。2025年度開通は、このトンネル工事が順調に進むか次第となっています。現在、東栄IC付近の橋梁は橋げた設置工事が進行中。トンネル掘削作業は、2022年度は新城市内で進められる計画となっています。

 これまで飯田線沿線の東栄・佐久間地域は、市街地への道路ネットワークが、国道473号や国道152号の山岳地帯を抜けるルートしかなく、土砂崩れなどでたびたび寸断が発生していました。2015(平成27)年には佐久間ダム下流の原田橋が土砂崩れを受けて崩落する事故も起きています。

 三遠南信道は、これらの山間地域と浜松市市街地へのミッシングリンクをつなぐ役割を図ります。

【了】

【工事が進む「三遠南信道」のルートと詳細】

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