中京圏屈指の渋滞地点「一宮JCT」 改善の特効薬は名古屋高速の延伸? 計画着々と

一宮JCT経由は迂回 直線ルート整備なるか

「名岐道路(一宮~一宮木曽川)」の計画は、名古屋と岐阜を結ぶ国道22号「名岐道路」の高架上に形成されている自動車専用部(現在の区間は名古屋高速16号一宮線)を、一宮東出口から北、東海北陸道の一宮木曽川ICまで7.5km、延伸させるものです。

 いわば、東海北陸道の一宮JCT~一宮木曽川IC間の東側に別ルートを整備し、名古屋方面から東海北陸道へのルートを二重化させるものといえます。

 現状、東海北陸道の岐阜方面から高速道路で名古屋都心部へ向かう場合、「一宮JCT~(名神)~一宮IC~名古屋高速」という、線形で見ればS字を描くルートで「遠回りして名神を少しだけ通らなければならない」状態です。対して、新ルートが計画されている名岐道路は、岐阜と名古屋をまっすぐ結んでいます。

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「名岐道路(一宮~一宮木曽川)」の概要(画像:愛知県)。

 このため、愛知県の都市計画課によると一宮JCTの渋滞や迂回を避けたい思いから、東海北陸道を名岐道路が接続する一宮木曽川ICで下り、名古屋高速を目指すクルマも多く、これにより名岐道路も渋滞が慢性化しているといいます。その影響からか、この区間は死傷事故発生率が愛知県平均の約1.8倍に上っており、とりわけ追突事故が74%を占めるそうです。自動車専用部の延伸は、これら課題の解消につながるとされています。

 ただし、実現までは「まだまだかかります」(愛知県都市計画課)とのこと。今後、都市計画を決定し、事業化と歩を進めたのち建設着手となりますが、完成時期の見通しは示せない状況だそうです。

 また、この区間を名古屋高速道路公社が整備するか、NEXCOが整備するかも、まだ決まってはいません。ただし、2021年5月にも適用される「中京圏の新たな高速道路料金」の具体案が決められた際、国は名岐道路の整備について、名古屋高速道路公社が事業主体となることを前提に、必要な財源確保のため名古屋高速の償還期間を延長する方針を示しています。

【了】

【地図】一宮JCTと計画中の新ルート 渋滞理由が一目瞭然

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