名古屋駅の巨大「メタルスライム」そして伝説へ? リニア工事で撤去 大変貌の駅周辺どうなる
JR名古屋駅東口にあるステンレス製のモニュメント「飛翔」が、まもなく撤去されます。その形状から「メタルスライムっぽい」とも言われていたモニュメントの跡地はどうなるのでしょうか。
名駅のメタルスライム、「にげだした」ではなく「移設する!」
「名駅」こと名古屋駅の東口にそびえ立つ高さ23m、直径21mのモニュメント「飛翔」の撤去が2022年6月から始まります。ステンレス製のこのモニュメントは、銀色に輝くそのフォルムと先端部の形状から、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに登場したモンスター「メタルスライム」に似ているとも言われていました。
撤去の理由は「『メタスラのオノ』で割られたから」などではなく、リニア中央新幹線・名古屋駅の工事に合わせて行われている再開発工事によるものです。
周囲に足場を組むことから、モニュメントは6月6日夕方頃(予定)に見納め。その後、周囲の車線を規制しながら3か月をかけて上部から解体、クレーンで搬出し、笹島地区の水上バス「クルーズ名古屋」乗り場近く(名古屋高速5号万場線の高架下)に移設する予定です。
「飛翔」が完成したのは1989(平成元)年のこと。名古屋駅東口整備に伴って、3本の道路が交わるロータリー交差点の中央部に設けられました。この交差点の周囲は2016(平成28)年に建て替えが完了した大名古屋ビルヂング、そしてウィング愛知、ミッドランドスクエアといった高層ビルに囲まれています。なおリニア新幹線の名古屋駅は大名古屋ビルヂングの北側、地下30~40mの場所に整備される予定です。
かつては噴水としても機能し、クリスマスにはライトアップされ人々の目を楽しませてくれたモニュメントですが、実は、直下にある地下街で火災が発生した際の避難経路としての役割も持ち合わせています。このモニュメントの撤去後、跡地周辺はリニア中央新幹線の開業へ向け、どう変わっていくのでしょうか。
乗り物、関係ねえ