名古屋駅の巨大「メタルスライム」そして伝説へ? リニア工事で撤去 大変貌の駅周辺どうなる

おお名駅よ、乗り換えやすくなるとは何事だ!

 モニュメントの撤去後、東口ロータリーは駅側の道路が閉鎖され、交差点は円形からY字状の三叉路に。周囲の地上部は緑豊かな「名古屋駅東側駅前広場」として整備されます。

 現在は桜通から駅方面を見渡すと視界の真正面にモニュメントが見えますが、これを撤去することで「ビスタ」(見通し景観)を改善するそうです。モニュメントがあった場所は駅側とつながり広場の一部になるほか、タクシー・自家用車の乗り場も再整備される予定です。

 さらにこの一帯は、地下も含め、複数の交通機関をスムーズに乗り換えできる「ターミナルスクエア(仮称)」としても整備される予定です。名古屋駅は現状で新幹線、JR、名古屋市営地下鉄、名鉄、近鉄、あおなみ線が乗り入れ、1日の乗降客数は120万人。しかしJR在来線は地上、地下鉄・名鉄・近鉄は地下と分かれ、乗り換えの難易度はかなり高めです。これに、リニアが加わることになります。

 そこで、新しい「ターミナルスクエア」は中部国際空港(セントレア)アクセスプラザや金山駅(金山総合駅)を参考に、乗り換えの動線をできる限り直線化することを目指しています。特に距離が長く難易度が高かった市営バスターミナル~名鉄・近鉄や、動線が折れ曲がっていたJR在来線~地下鉄東山線などの動線を改善、乗換案内のデザイン統一なども行う計画です。

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西口から見たJRセントラルタワーズ JRゲートタワー(宮武和多哉撮影)。

 なお、同様の「ターミナルスクエア」はあおなみ線や高速バス乗り場がある西口にも整備される予定。“迷駅“とも言われた乗り換えの複雑さは、一定の解消が期待できます。

 また、モニュメント直下の「ユニモール」(1970年完成)も含め、周囲には「メイチカ」「サンロード」(1957年完成)など、建設から50年以上が経過した地下街が多数。その中には地下街開業からずっと営業を続ける喫茶店「コンパル・メイチカ店」などの名店もあるものの、施設全体の老朽化が目立ちます。この再開発に合わせて、避難階段や非常用発電の整備など、現在の防災基準に合わせたリニューアル工事も行われる見通しです。

【メタルスライムの「移転先」ほか 名古屋駅周辺を画像で見る】

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コメント

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1件のコメント

  1. 乗り物、関係ねえ