起工から15年 フランス海軍の次世代原子力潜水艦 1番艦「シュフラン」就役へ
海自潜水艦「たいげい」は起工から就役まで4年でした。
当初は「バラクーダ型」と呼ばれた小型原潜
フランス軍事省のトップ、セバスチャン・ルコルヌ大臣は2022年6月4日、自身の公式ツイッターにおいて、攻撃型原子力潜水艦「シュフラン」が就役したことを明らかにするとともに、フランス海軍の主要拠点であるブレスト基地に出向いて、艦長を始めとした乗員たちに感謝と激励を行ったと発表しました。
一部報道によると、フランス軍事省は6月1日に「シュフラン」が実運用に就くことを認可したといいます。
「シュフラン」は、フランス海軍が既存のリュビ級原子力潜水艦の後継として、2000年代初頭に導入を計画したバラクーダ級のネームシップとして建造された攻撃型原子力潜水艦です。
船体サイズは全長99.5m、幅8.8m、喫水7.3m、排水量は浮上時が4650トン、潜航時が5300トン。乗員数は約65名で、ターボエレクトリック方式の原子炉を備え、ポンプジェット推進で最大速力は25ノット(約46.3km/h)とのこと。
武装は、艦首に装備した魚雷発射管から射出する誘導魚雷や巡航ミサイル、対艦ミサイル「エグゾセ」、機雷などで、将来的にはUUV(自立型無人潜水艇)の搭載も検討されているそうです。
なお、「シュフラン」は2007(平成19)年12月19日に起工した後、進水まで10年以上かかっています。進水したのは2019年8月1日で、2020年11月7日に海軍に引き渡されたのち、このたびの就役に至っています。
ちなみに2番艦も2009(平成21)年に起工し、今年の夏に進水する予定だそうで、シュフラン級攻撃型原潜は2030年までに全6隻が就役し、リュビ級を更新する予定です。
【了】
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