異例の早さ 米独の政府専用機 安倍元首相の事件から間髪おかず都内へ 来日した真意と役割
7月10日から翌11日にかけて、アメリカとドイツの政府専用機が要人を乗せて都内に飛来しました。安倍元総理大臣の急逝に伴うものですが、弔問外交にしても異例の早さです。なぜこの2国だけ早々と来たのでしょうか。
ドイツ政府専用機が異例の早さで来日したワケ
今回、ブリンケン国務長官はインドネシアのバリ島で開かれたG20外相会合に出席するためC-32A(機体番号:98-0002)を使って現地まで移動。続いて訪れたタイの首都バンコクではプラユット・ジャンオーチャー首相との会談も行っています。
その最中に安倍晋三元首相が奈良市内で銃撃を受けて亡くなったことを受け、急遽予定を変更して来日。東京で岸田文雄首相と会談し、哀悼の意を伝えています。C-32Aは11日午前11時40分に横田基地から離陸しており、わずか4時間程度の滞在となりました。
ドイツのベアボック外相もG20外相会合に出席するため、A340(機体番号16+01)に搭乗してバリ島を訪れています。ベアボック外相はパラオを訪問した後、7月10日に被爆地の長崎市を訪れて追悼平和祈念館の見学や被爆者と面会を行っています。このためドイツ政府専用機が長崎空港に着陸するという一幕もありました。
ベアボック外相の来日と日独外相会談を東京で実施することは以前からスケジュールに組み込まれていましたが、この席でベアボック外相は安倍元首相が亡くなったことに触れ、林芳正外務大臣に哀悼の意を伝えています。
ベアボック外相は7月11日の夜に帰国の途につく予定です。
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