「原付通れません!区間」東京5選 陸橋やトンネル 車スイスイ横目に、側道へ

方面案内の標識通りに行けない!

 まだまだ要注意の原付通行禁止区間があります。

山手通り 渋目陸橋・菅刈陸橋

 山手通りは渋谷区と目黒区の境界付近に大きな高低差があります。山の上に位置する渋谷松濤付近から、目黒川沿いの低地である中目黒付近にかけて渋目陸橋、菅刈陸橋(北行きのみ)の2本が架かっていますが、いずれも原付は通行禁止。どちらも急勾配かつ急カーブなので、速度が出せない原付は危ないということでしょう。

 この区間は側道を使ってもよいですが、代官山方面に迂回する旧山手通りが比較的走りやすいです。

放射5号 下高井戸陸橋・上高井戸陸橋

 放射5号は甲州街道(国道20号)と、その北側に並行するバイパスである東八道路とをつなぐ区間で、首都高4号線と中央道の高架下に並行する形で2019年に開通しました。甲州街道の標識で「三鷹 荻窪」と書かれた矢印の先にある下高井戸陸橋から放射5号に入りますが、この陸橋は原付通行禁止。さらに、放射5号が環八通りをまたぐ上高井戸陸橋も、全線開通にともない原付通行禁止になりました。

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甲州街道の下高井戸陸橋接続部。原付通行禁止(乗りものニュース編集部撮影)。

 原付は地上の側道を通行可能ではあるものの、右折レーンや左折レーンのほか、側道と立体部のアプローチなどで道路が複雑に切り回されており、初めて原付で通る人には分かりづらい走行環境かもしれません。

昭和通り 銀座のアンダーパス群

 銀座前後の昭和通りは、交差点ごとに細かくアンダーパスがありますが、それらはすべて、原付の通行が禁止されています。また、第一京浜(国道15号)の北行きから昭和通りに入る「新橋地下道」と呼ばれるアンダーパスは、原付はおろか全ての二輪車の通行が禁止されています。地下道内に急カーブがあることが理由だそうです。

※ ※ ※

 このほかにも、陸橋やアンダーパスの原付通行禁止規制は、現地状況に応じて実施されており、通れる・通れないの基準をひとえにいう事が難しいのが現状。原付は標識をよく見て走行する必要があります。

 なお、ここでいう“原付”通行禁止は、道路交通法上の原付にあたる50cc未満の原付一種が対象で、50cc以上125cc未満の原付二種は道交法上「普通二輪」に当たるため、通行可能です。ただし、東京の例ではありませんが横浜ベイブリッジの一般部のように、125cc未満まで通行禁止に含めた規制を敷いている箇所もあります。

【了】

【なぜだ!】原付NG道路いろいろ 写真で見る

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