「1マイル3ドル」で乗れる「空飛ぶクルマ」実現なるか ボーイングも協力Wisk機 実用化の鍵は?
Wisk「空飛ぶクルマ」実用化へのカギとは
これまでWiskでは5タイプの「空飛ぶクルマ」を開発してきました。これらについで2022年秋には、6タイプ目の機体を発表する予定です。この「第6世代機」で同社は、航空機の実用化における重要な認証「型式証明」を取得し、この機で商用化へ動く予定としています。
型式証明は、FAA(アメリカ連邦航空局)など当局側が、その機体のモデルそれ自体の性能・安全性を保証する制度で、これにより1機ごとの検査項目を大幅に省略できるというもの。その一方で、型式証明を取得するための検査項目は多岐にわたり、新型機を実用化させるうえでの最大の壁の一つともされています。
「Wisk、そしてパートナーシップを組む(旅客機での型式証明取得をはじめとする、このプロセスに関する知見が豊富な)ボーイングによるコンビネーションによって、この機の型式証明が取得できると考えています」ブライアン博士は、次のように話します。
実用化の時期については「型式証明がどうなるか次第だが、2020年代をめざす」とのこと。当初はインフラや航空機運用経験などが整備されている空港を起点に街を移動する用途で用いるところからはじめ、その後は都市間移動、街中の移動などにすそ野を広げていく予定とのこと。ブライアン博士は、「最終的に自動車と同じように使える日がくれば」とコメントしています。
ちなみに日本市場への参入について同氏は「チャンスを見つけて関心を持っていく」と話します。
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