「1マイル3ドル」で乗れる「空飛ぶクルマ」実現なるか ボーイングも協力Wisk機 実用化の鍵は?

アニメの世界のハナシが今後現実に?

自律飛行で全電動

「ウーバー(海外で主流となっている配車サービス)と同価格帯、『1マイル(約1.6km)を3ドル(約393円)』で乗ることができる。これが究極の理想です」――ボーイングらの合弁によって設立されたアメリカのスタートアップ企業、Wiskが開発を進めている次世代エアモビリティ「空飛ぶクルマ」について、ボーイングのバイス・プレジデント兼チーフ・エンジニア(サステナビリティ&フューチャーモビリティ担当)を務めるブライアン ユトゥコ博士はこのように紹介しました。

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Wiskが開発を進めている次世代エアモビリティ(画像:Wisk)。

 Wiskが手掛ける「空飛ぶクルマ」は、ヘリコプターのように離陸して、飛行機のように水平に飛行するスタイルを採用。このことで、滑走路を必要とせず運用を可能にするといいます。また全電動とすることで二酸化炭素を排出せず、パイロットを要さない「自律型飛行」とすることにより、パイロットエラーの可能性を排除し、安全性を高めるとのことです。

 Wiskの「空飛ぶクルマ」は、既存の航空機よりも運用コストを大幅に下げることができるとブライアン博士は話します。自律型飛行による人件費削減などに加え、そのポイントとなるのはメンテナンス費。「通常のヘリコプターであれば1000以上ある可動部品が、Wisk機は12しかないので、保守の部分が劇的に安くなる」とのこと。同氏はこの「空飛ぶクルマ」について、「経済的に豊かな人だけのためではなく、誰でも使えるというのがミッションだ」と話します。

【写真】プロペラ多くね!!!? 不思議な形のWisk機の全貌

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