大型船の形、複雑に? 風を推進力にするボディの研究を深化 航空宇宙工学を取り入れ

流線形どころじゃなくなる?

ソーラーカーのボディ形状を船に

 大型のフェリーや貨物船のボディが、より複雑な流線形になるかもしれません。商船三井と商船三井テクノトレード、東海大学、三井造船昭島研究所の4者は2022年8月4日(木)航空宇宙工学を取り入れた船舶の風利用推進に関する共同研究を行うことで合意したと発表しました。

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2012年竣工の自動車運搬船「EMERALD ACE」。風圧を軽減する形状が採用されている(画像:商船三井)。

 商船三井らはかねて、風を船の推進力に変えてGHG(温室効果ガス)排出を削減する「ISHIN船型」を開発し、貨物船や大型フェリーなどへの採用を進めてきました。今回、は東海大学工学部の福田紘大准教授と協働し、福田研究室が手がけたソーラーカーの空力開発、ソーラー無人飛行機などの知見を加え、さらに高度化を図るといいます。

 なお、「ISHIN船型」を船舶に採用することで、北米航路運航において約5%のGHG排出削減が可能なところ、さらに航空宇宙工学分野で培われた技術を導入することで、12%以上のGHG削減を目標にするということです。

【了】

【次は旅客フェリー】流線形「さんふらわあ」新造船ほか 画像で見る

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