「『帰ってきた!』と操縦席で…」 JAL「もうひとつのハワイ線」28か月ぶりの復活の裏側とは 乗員に聞く
コナ線復活初便、客室から見ると?
ちなみに、船木機長はコナ線の特徴について、「ホノルル手前になると、ホノルル行きの便がみんな降下していき、我々の便だけそこから別ルートで“ひとりぼっち”で運航を続けることになります。つまりホノルル以降の揺れの情報などが絶えるなかで運航するので、事前に入手していたデータや経験を生かしてフライトを続けます」と話します。
一方、同便を担当したCAはフライトのポイントについて、「お子様が多いので、お子様向けの特別機内食をいかに正確に出せるか、また提供スピードも遅くなりがちなので、スピーディーに出せるかに気を払いました」といいます。
また別のCAは「お客様から今回のフライトの期待感を感じたので、そこを裏切らないようにというのを一番気をつけました」とも。フライトのポイントについては、「夜発の便になるので、お客様対応の際の作業音などが客室に響かないように工夫したほか、照明の明るさを変更するタイミングなども気を払いました」と話しました。
ちなみに、インタビューに応えたCAは今回コナ線は初担当だったとのこと。なお、復活初便到着後(現地時間8月2日)のコナ空港では、セレモニーが実施されるなど、まさに“歓迎ムード”。それを見て「気候も過ごしやすく、お客様も笑顔で降りていらっしゃって、いいフライトだったなと思いました」とコメントしました。
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Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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