なぜ「X型」じゃない? 渋谷スクランブル交差点に斜め横断歩道が1本しかないワケ 歴史は半世紀

渋谷スクランブル交差点はいつからあった?

 渋谷駅前の交差点がスクランブル交差点となったのは1973(昭和48)年。折しも60年代後半に百貨店が次々と開業し、同年に渋谷パルコが誕生、若者文化の発信地として成長を始める時期でした。

 航空写真を見ると、当時から斜め横断歩道は、ハチ公広場から伸びる1本だけだったようです。逆に隣接する道玄坂下交差点(渋谷109の前)は、当時から「バッテン」型の、両方向に斜め横断歩道が伸びる構造になっていました。

 かつての渋谷スクランブル交差点は、QFRONTを囲むように3本の横断歩道が伸びる形でした。しかし交差点縮小の工事により、QFRONTの前に広い空間が生まれ、現在はその空間から横断歩道が伸びています。道玄坂側の横断歩道も、渋谷センター街と道玄坂をまとめて横断していたのが、現在はバックし、道玄坂のみを横断する形状に変更されています。

 日本のスクランブル交差点の代名詞ともなっている渋谷スクランブル交差点。しかし自身は特殊な形状として、まもなく半世紀を迎えます。

【了】

【渋谷スクランブル交差点の昔の風景】

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