ジャンボフェリーのイメージ変わる!? 32年ぶり新造船「あおい」みてきた “浮かぶリゾート”withうどん
客室の目玉は新規導入の「プレミアム席」
客室スペースはプレミアム席専用エリア、自由席エリア、ペット専用エリア、大型ドライバー専用エリアの4区分。各エリアの入退場は乗船券のQRコードで管理できるようになっています。
なかでも「あおい」から導入されたプレミアム席専用エリアは、この船の目玉とも言える客室設備です。
2階前方には、ゆりかご式の独立コンフォートリクライニングシートや、プライバシーを確保できるコンパートメント個室などを配置。女性専用席も用意されており、一人でも安心して旅行できるよう工夫されています。ちなみにシートのクッション材には、新幹線グリーン席と同じ「ブレスエアー」を採用しているとのことです。
最前列は“キャプテンシート”として進行方向の海を眺められるようになっています。中央にはレピータコンパスや速度計といったブリッジと使っているものと同じ航海計器が設置されており、海を見ながら「あおい」の航海士気分を味わえます。
その後ろ側には上下2層式のロフト個室があります。2階後部には畳敷きの一般席“のびのび席”と、6人掛けのボックス席が置かれています。3階には瀬戸内海の景色を海風とともに眺められるバルコニー付き個室や、家族連れ向けのファミリー個室も設けられています。
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客室や共用部ともに、これまでのジャンボフェリーのイメージを覆す新船「あおい」。就航初便は10月22日神戸8時30分発の小豆島経由・高松行きです。高松到着後はそのまま14時発の便となり神戸へと戻ります。
【了】
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
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