埼玉らしさ全開!? ふかや花園プレミアム・アウトレットと交通 なんかスゴイ列車きた!
交通にも大きな影響を与えるアウトレット
「開業に際し、秩父鉄道さんにも大幅に増便してもらいました。高速バスについては、様々なバス事業者と増便や新規路線の交渉にあたります。鉄道利用、バス利用は引き続き促進していきます」
こう話すのは、ふかや花園プレミアム・アウトレット支配人の相本泰裕さん。開業に際し、秩父鉄道は熊谷~寄居間で平日60本、土休日58本だった列車本数を、それぞれ92本、94本まで大増発するダイヤ改正を行いました。さらに多客期には臨時列車も運行されます。
アウトレットを含む一帯の集客は、年間650万人とする深谷市の試算もあります。それだけでなく、相本さんによると従業員数だけでも2000人を数えるとか。ふかや花園駅員に聞いたところ、アウトレット開業前から従業員教育などで通勤利用する人が多いということでした。
高速バスについては、東京駅・バスタ新宿発着の便が1往復(ジェイアールバス関東)、大宮駅・川越駅からの直行便が1往復(広栄交通バス)。ほかJR高崎線の深谷駅、東武東上線の森林公園駅から路線バスがあります。
アウトレット側は、公共交通機関での来場のほか、クルマ利用に向けても“オフピーク時間帯の出場”に様々な特典を用意し、周辺混雑を緩和させる構えです。これらバス路線は今後も増便の可能性があります。
これまでプレミアム・アウトレットは、地域の交通に大きな変化をもたらしています。御殿場プレミアム・アウトレットは多くの高速バスが発着し、富士山周辺観光におけるひとつの拠点になっているほか。深谷に近い栃木県の佐野プレミアム・アウトレットは、隣接する佐野新都市バスターミナルに発着する高速バス路線が成長し、「東京への高速バス通勤」が地域に定着しました。
アウトレットを展開する三菱地所・サイモンの山岸正紀社長は、「まだ船出したばかりですが」と前置きしつつ、「アウトレットを地域のハブ(拠点)にしていくことは、当社の企業理念のひとつです。深谷市やキューピーさん含め、地域に貢献していくことを不断に考えていきます」と話します。
【了】
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