7年ぶり開催! 海上自衛隊「観艦式」出席のカナダ艦2隻とそれだけじゃない来日目的

カナダ海軍艦艇がインド太平洋地域で行う活動とは

 2隻のカナダ海軍艦艇の呉基地訪問は親善目的ですが、もちろん、国際観艦式に参加するためだけにはるばる日本へと派遣されたわけではありません。

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カナダ海軍フリゲート「バンクーバー」(稲葉義泰撮影)。

 両艦は8月から12月にかけて、約4か月間にわたる長期のインド太平洋地域における作戦活動である「オペレーション・プロジェクション」に参加しており、その一環として日本にやってきたのです。「オペレーション・プロジェクション」は、カナダのプレゼンス(存在感)を示すために行われるグローバルな活動で、各地での共同演習や寄港を通じて、各国との連携を強めることを目的としています。

 今回は、まず両艦が共にハワイ近海で実施される多国間共同演習「環太平洋合同軍事演習(RIMPAC)」に参加、そののち「バンクーバー」は北東アジアへ展開し、北朝鮮船舶の「瀬取り」(洋上での違法な物資のやり取り)監視を目的とする「オペレーションNEON」に参加しました。こちらでは黄海や日本海、東シナ海で活動したほか、アメリカ海軍のイージス艦と共に現在、緊張が高まりつつある台湾海峡も通過しています。

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カナダ海軍フリゲート「バンクーバー」のブリッジと57mm単装速射砲(稲葉義泰撮影)。

 一方、「ウィニペグ」は東南アジアへ展開し、各国との共同演習や寄港などを行いました。特に日本との間では9月21日から23日にかけて、「インド太平洋方面派遣(IPD)」に参加中の護衛艦「いずも」「たかなみ」と、日加共同演習「KAEDEX22」を実施しています。

【写真】2022年「フリートウィーク」に公開される海自護衛艦とその日時など

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