埼玉・千葉の新橋「三郷流山橋」にETC導入へ 一時停止必要な“新型” 首都高がバックに
一時停止が必要なタイプです。
ETCも入る! 流山橋の猛烈渋滞、解消なるか
首都高速道路は2022年10月31日(月)、ETCの新サービス「ETC GO」の情報処理を開始すると発表しました。
同サービスは、高速道路外の施設においてもETCによる料金決済が可能となるETC多目的利用サービスのひとつ。首都高は関係機関と協力して、駐車場での料金決済のほか、神奈川県横須賀市の「本町山中有料道路」の料金所にて実証実験を行ってきました。なお本町山中有料道路は実験後、今年3月に無料化されています。
ETC GOの導入予定先として今回、埼玉県三郷市と千葉県流山市を隔てる江戸川に建設中の「三郷流山橋有料道路」が発表されました。この有料道路は、下流に架かる流山橋の慢性的な渋滞を解消する新ルートとして期待されており、2023年3月の開通と同時にETCサービスを開始する予定です。
首都高速道路によると、この料金所に導入されるのは旧本町山中有料道路と同じく「ワンストップ型」と呼ばれる一時停止が必要なタイプとのこと。この方式は、ETCの情報処理をその場で行わず、遠隔地にあるシステムを介して行うことで、現場に必要な機材を従来のETCと比べて大幅に削減。低コストでの導入が可能とされ、これまでETC化が進まなかった地方有料道路などへの導入も期待されています。
ETC GOのサービスは、料金所や駐車場の機器を手掛けるアマノ(横浜市港北区)が提供します。似たようなサービスとして、ソニーペイメントなどが出資したETCソリューションズ(東京都港区)が提供する「ETCX」がありますが、前者は首都高のシステムを、後者はNEXCO中日本のシステムを介するものです。
ETCXはウェブにてカードの事前登録が必要となりますが、ETC GOは事前登録不要で、すでに使っているETCカードをそのまま利用できるとされています。ただ対応カードはまだ明かされていません。
【了】
ETCだけで4種類もある
技術の限界か怠慢か利権か