“うなぎが食べられるLCC”…だと? JAL系「ZIPAIR」の“有料”機内食がスゴい! コスパはどうか

カレー、オムライス、そしてうなぎを実食! 実はコスパいい?

 ZIPAIRの機内食はメインディッシュと水のみと、かなり潔い構成です。メニューは白いトレーに載せられて運ばれます。

「バターチキンカレー」を受け取ったときに、他社の機内食との違いを感じたのは、その重量。通常の機内食のメインディッシュと比べると、1.5倍はあろうかというボリュームなのです。蓋を開けるとかなり本格的なスパイスの香りが。辛味やスパイスの効きもしっかり目でありながら、まろやかな味わいが特徴です。

「アメリケーヌ&デミグラスソースのふわとろオムライス」は、トロリとしたオムレツに2種類のソースがかかっているのが特徴です。ライスはチキンライスではなく、白ごはんとなっています。アメリケーヌソースはエビの風味がはっきり感じられるものとなっており、デミグラスソースも安定の味わい。ふたつのソースを両方つけた状態で食べるのも、楽しみ方のひとつともいえるでしょう。

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ZIPAIRの機内食「アメリケーヌ&デミグラスソースのふわとろオムライス」(松 稔生撮影)。

 そして「国産うなぎのふっくら鰻丼」です。山椒がついているパッケージを開けると、ご飯の上に、光り輝く国産うなぎの蒲焼が2枚ご鎮座されているではないですか。うなぎは香ばしさが強い味付けで、フカフカの食感が特徴的。2600円は機内食としては高価かもしれませんが、地上でも“ご馳走”とされるうなぎ(しかも国産)を機内で食べられる点は、コストパフォーマンスが高いと言えるメニューかもしれません。

 ZIPAIRの有料機内食は価格こそ「機内価格」ではありますが、それはあくまで「日本の機内価格」です。物価高や円安の影響を受ける現在、海外で食事をすれば日本より遥かに高額になってしまうことも珍しくありません。また、単純に日本らしい味付けや食事が恋しくなることもあるでしょう。こういったとき、ZIPAIRのオプション機内食メニューは強い味方になりそうです。

【了】

【写真】うなぎデカっ!!! ZIPAIRの「優秀すぎる機内食」を見る

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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