「名古屋~福井・東尋坊」直通バス運行へ 新幹線開業による「特急撤退」も見据え?
芦原温泉駅からのバス乗り換えの手間も省けます。
12月から運行
ジェイアール東海バスは2022年11月10日(木)、名古屋駅から福井県の景勝地・三国港や東尋坊、越前松島水族館へ直行するバス路線「名福ライナーみくに号」を運行開始すると発表しました。
「名福ライナーみくに号」は12月10日から翌年2月12日までの木~月曜に運行(年末年始のぞく)。往路では途中、三国港、東尋坊でそれぞれ1時間ほどの下車観光時間が設けられます。運賃は片道3500円。「高速バスネット」からのWeb予約となります。主な停留場の到着時刻は以下のとおり。
【往路】
名古屋駅 8:00→三国駅 11:00→東尋坊 12:20→越前松島水族館 14:30→休暇村越前三国 14:40
【復路】
休暇村越前三国 15:00→三国駅 15:57→名古屋駅 19:15
これは官公庁の補助金事業「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」を活用して運行されるもの。特典として、記念乗車証やポストカード、福井県のお土産(抽選)がプレゼントされます。
東尋坊は毎年約140万人が訪れる福井県最大の観光地で、風光明媚な崖地は国の名勝や天然記念物に指定され、周辺には土産物屋や海産物の屋台が軒を連ね、賑わいを見せています。入り江には遊覧船が行き交い、北側の雄島や「越前松島」も周遊先となっています。
北陸新幹線の金沢~敦賀間が2023年度末に開業するのにともない、並行在来線は第三セクターへ移管されるとともに、「しらさぎ」「サンダーバード」など在来線特急も撤退が予定されています。「名福ライナーみくに号」が次年度以降も運行継続となった場合、「名古屋から電車1本で行けなくなる」芦原温泉方面への「直行アクセス」としての役割が期待されます。
【了】
名古屋と福井は東京と房総半島のような関係になるだろうな