ロケット打上げ失敗→“スグ爆破”なぜ?「指令破壊」巡る誤解 実は究極の安全対策

2022年10月12日、打ち上げに失敗したイプシロン6号機は遠隔操作で破壊されました。なぜ、このようなことが必要だったのか、「指令破壊」に至るプロセスと、そのやり方について解説します。

炭酸入りペットボトルをロケットに見立てると…

「H-IIAロケット」などの液体燃料ロケットでは、タンクを割れば推進剤の供給がなくなってエンジンが止まり、飛行も終了します。一方、「イプシロン」などの固体燃料ロケットの場合は、燃料タンクがエンジンの燃焼室も兼ねていることから、そこを割れば心臓部を破壊したことになるので、やはり飛行は終わります。

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イプシロンの指令破壊用火工品(火薬)搭載位置。2013年(平成25年)の図なので現在の構成とは異なる部分も(宇宙開発利用部会第9回報告資料『イプシロンロケット飛行安全システムについて』より)。

「イプシロン」の1段目と2段目には、縦方向に、紐のように細長く形を整えた火薬が取り付けられています。断面がV字に見えるよう形を整えているので、正式名称を「V型成形爆破線」といいます。なお、確実に作動させるため、2系統がそれぞれ180度離れた位置に置かれています。

 地上から指令破壊コマンドが届くと、ただちにこの火薬が起爆し、竹を割るように機体を縦に割ります。中の圧力を一気に逃し、推進力を断って機体を落下させるのです。

 身近なもので例えるなら、よく振った炭酸飲料入りのペットボトルにカッターで切り込みを入れると、炭酸の圧力で中の飲み物が吹き出す、というのに近いといえるでしょう。ペットボトルをタンク、カッターを成形爆破線、炭酸を燃焼ガス、飲み物を燃料、と置き換えると、指令破壊の仕組みになります。

【画像】「イプシロン」ロケットの内部透視図ほか

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コメント

1件のコメント

  1. 妨害を受けないようにと言うこととロケットの姿勢によって受信不能にならないような周波数と特大出力になってます

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