日本人が「外国の航空会社」で渡米する利点は? デルタ航空の答え 地方発でも東京乗り継ぎのように米へ

地方からの乗り継ぎの戦略 来年にはホノルル線も再開へ

 一方で、日本人にとってはネックとなりそうな点も存在します。現在就航している羽田や中部以外の空港ユーザーに対する、乗り継ぎの利便性です。

 デルタ航空は「スカイチーム」という航空連合に属しています。JAL(日本航空)やアメリカン航空らが加盟する「ワンワールド」、ANA(全日空)やユナイテッド航空らが加盟する「スターアライアンス」と異なり、「スカイチーム」は国内航空会社と提携しておらず、マイレージ提携やコードシェア(共同運航)便での予約はできません。この場合、地方~羽田~アメリカのネットワークが作りづらい傾向にあります。

 そこで同社は「スカイチーム」に所属し、韓国と新千歳、那覇、福岡(コロナ禍前は青森、小松、鹿児島などもあった)といった各地方空港を結ぶ、大韓航空と共同事業をする取り組みを実施しています。「韓国の仁川空港は、入国審査もなく受託手荷物もスルー(乗り継ぎ空港で受託手荷物を一旦返却されることなく、預けたまま乗り継げること)でき、日本の空港と同じ感覚で乗り継げる場所だ」(担当者)としています。

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デルタ航空によるプレゼンテーションの様子(2022年11月29日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ただし、座席供給量こそ大きく回復したものの、現在デルタ航空の日本路線は、当初予定されていたミネアポリス、ポートランド、ホノルル線は運航されていません。

 同社によると現状では、本来2022年12月再開を予定していた羽田~ホノルル線は、2022年3月に就航を予定。ミネアポリス、ポートランド線は2023年夏ダイヤからの再開を予定しているとのことです。なおホノルル線では、先述した2タイプの新鋭機ではなく、ボーイング767-300ERが使用される予定としています。

【了】

【表で見る】一発理解! デルタ航空の乗り継ぎ&サービス戦略など

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