渋谷駅「空中自由通路」姿現す 線路をすっぽり 東西分断を解消する複数の"架け橋"とは
再開発で「JRの上層部分」が東西橋渡しに
再開発工事では、これらに加えて、銀座線から首都高まで山手線の上部をまるごと覆い尽くす巨大なペデストリアンデッキが整備予定です。銀座線改札周辺は幅の広い東西自由通路となり、山手線の3階コンコースを中心に、スクランブルスクエア・ハチ公広場・桜丘口(国道246号南側)を自由につなぐことになります。
「JR渋谷駅で下車したら、とりあえず階段で3階に上がれば、東西南北どのエリアへもまっすぐ行ける」――再開発後の渋谷駅は、そんな構造になります。
さらに、国道246号から猿楽橋まで約600mにわたり東西が線路で完全に分断されていた渋谷駅南側地区にも、移動手段が新設されます。まずは、山手線ホーム南端付近で渋谷ストリームと桜丘地区をむすぶ空中通路が設置されます。さらに、旧埼京線ホームを通じて南に外れた「新南口」橋上駅舎から線路西側へ跨線橋が整備され、駅南部の東西移動が飛躍的に向上します。
11月現在で、南北自由通路付近の「巨大な覆い」は、大部分の骨格が姿を現しつつあります。
ちなみに、JRホームの原宿側もほとんど覆われて空が見えなくなっていますが、こちらは東西自由通路ではなく、3階デッキが北側へ張り出した部分にすぎません。東口バスロータリーのある空間は、最終形態もバスロータリーとなる予定です。宮益坂下交差点より北側、ビックカメラ方面へは、今と変わらず地上を歩いて移動するのが主流となりそうです。
【了】
記事中の「銀座線から首都高まで山手線の上部をまるごと覆い尽くす巨大なペデストリアンデッキ」の
表記ですが、この部分は「ペデストリアンデッキ」ではなくスクランブルスクエアⅡ期(中央棟(地上
10階、地下2階))ではありませんか?
3階部分がJR改札および自由通路、商業施設になるはずです。ご確認ください。
また、「11月現在で、南北自由通路付近の「巨大な覆い」は、大部分の骨格が姿を現しつつあります」は
渋谷ストリーム(西側)と桜が丘計画AⅠ棟(東側)間に建設中の「JR渋谷駅 南口橋上駅舎」を指して
いるのでしょうか?「南北自由通路」といえば、すでに(ほぼ)完成している東西の新歩道橋や西口地下
通路、さらに建設中の東口地下通路が該当するかと思いますが、この「付近」で「大部分の骨格が姿を
現した」ということであれば「JR渋谷駅 南口橋上駅舎」を指すものと想像します。
「JR渋谷駅 南口橋上駅舎」は、この数ヶ月間にハイペースで「骨格」が姿を現しており開業が心待ちにされ
ますが、この「JR渋谷駅 南口橋上駅舎」は、当初の「渋谷駅街区土地区画整理事業」では詳細に触れられて
おらず、東急不動産による「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の記事内で俯瞰図に載っている
のを確認できる程度で詳細がよくわかりません。「JR渋谷駅 南口橋上駅舎」の突っ込んだ記事を期待したい
と思います。
翻って、スクランブルスクエアⅡ期・中央棟の鉄骨建て方のうちJR線ホーム上部については、現1番ホーム
や、旧JR中央改札の建物が支障しており、1月下旬に現中央改札~山手線新ホームへのアプローチとして
使用開始となる個所以外は未着手のため「骨格が姿を現した」部分は3割以下程度で、「大部分の骨格が
姿を現した」とは到底考えられません。
こちらに関しては、1月上旬の山手線ホーム切り替えにより現1番ホームが廃止され、1月下旬に中央改札
~山手線ホームへのアプローチが切り替わり、既存の建物(山手線現1番ホーム、昭和30年代の初期の橋上
駅舎部分と埼京線の恵比寿延伸時に建て増しされた旧中央改札内の通路他のうち残存している部分)の
撤去が完了するまで、残り個所のこれ以上の進捗は望めない状況かと思います。