新型旅客機「777X」のデビュー&「797」は…? ボーイング幹部が語る“未来予想” 日本は独特な市場?

日本近郊だけやけに「デカい飛行機」が多いのは理由があります。

「777X」は2025年納入できる?「797」は?

 これは、日本でいえは羽田~新千歳、福岡、那覇、伊丹線など世界屈指の運航密度を持つ路線が多い傾向があることも一因でしょう。2019年にダレン・ハルスト氏の前任者ランディ・ティンゼス氏も「北東アジアはワイドボディ機の需要が高い」とコメント。ダレン・ハルスト氏によると、この傾向はコロナ禍を経ても「バランスは大幅に変化したとは思っていない」と話します。

 そのなかでも実用化が待たれるワイドボディ機が、先述の「777X」です。この機は国内航空会社でもANA(全日空)が発注済み。ただ、顧客への納入は当初の計画よりかなり後ろ倒しとなっており、現状では2025年に納入予定とアナウンスされています。また、直近では搭載エンジンが飛行試験中にトラブルが発生し、運航を停止しているとも報じられ、一部ではさらなる納入遅延を懸念する声もあがっていました。

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ボーイング民間航空機部門 マーケティング担当副社長、ダレン・ハルスト氏(乗りものニュース編集部撮影)。

 ダレン・ハルスト氏はこれについて「プランの変更は考えていません。これまでどおりサービス開始予定は、2025年と考えています。エンジン問題はテストのなかで通常起こりうることで、結果は分析中ではありるものの、それよってスケジュールに影響を受けることはありません。また、777Xの飛行試験はこれまで2400時間実施しており、もう(飛行試験の)終了間近のところまで来ています」と現状を説明しています。

 ボーイング社では今後、シングルアイルの737MAX、ワイドボディの787、大型ワイドボディの777Xの3機種に絞って、旅客機を製造していく予定といいます。

 なお、かつては、これらに加えて「797」とも呼ばれる新型旅客機案「NMA(New Midmarket Airplane、新中型機)」を追加するプランもありましたが、こちらは凍結状態となっています。同氏は「NMA」について、「現在市場の潜在的なニーズや、どのようなテクノロジーを使うことができるのかということなどを見極めてようとしている状態で、いますぐにローンチ(開発スタート)する予定はありません」と話します。

【了】

【写真】主翼…なんと折れます! 777Xの特長「ビックリ翼」や機内

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