「エスカレーター歩くな条例」広がる 歩いちゃうのは低速だから? 意識は変わるのか

確かにエスカレーター「遅い!」

 日本エレベーター協会によると、エスカレーターの速度は「通常は分速30m(1.8km/h)」とのこと。

 通常歩くスピードは人によっても異なりますが、不動産業界で「駅から徒歩〇分」などと表す際は、分速80m(4.8km/h)とされています。「いくぶん速度が速くなっています」といった放送が流れるエスカレーターでも、その多くは分速40m(2.4km/h)だそう。やはり、日本では速いものでも歩く速度の半分以下のようです。

 高齢者の多い施設などでは、これより遅いスピードのものもあります。速さの基準はメーカーにより異なり、たとえば三菱電機では、分速30m(1.8km/h)は「標準」ですが、JR西日本のグループ会社が展開している駅舎用エスカレーターの場合は「高速」モードに該当。ちなみに「低速」は分速10m(0.6km/h)です。

歩く人は、実はそんなに多くない?

 確かに、エスカレーターは「遅い」といえるかもしれません。しかし、実際にエスカレーターを歩く人は、それほど多くないともいえそうです。

 乗りものニュースが2021年に実施した読者アンケートでは、777人中、2人用エスカレーターを「片側を空けて立ち止まって」利用する人が66.8%、「歩くスペ―スは考慮せずに立ち止まって」利用する人が13.3%で、「歩いて」利用する人は19.9%でした。なお、立ち止まって乗る人が約8割、歩く人が約2割というのは、「1人分の幅しかないエスカレーター」でも、ほぼ同じ割合です。

 全体の2割ほどの「急ぐ人」に対し、多くの人が「片側を空ける」などの配慮をしている――こう読み取ることもできますが、そのなかで困っている人もいる、というわけです。

 仮にエスカレーターがもっと速かったら、状況は変わるでしょうか。また条例による立ち止まりの義務化で、2割の人の意識を変えることはできるのでしょうか。エスカレーターを利用する人のあいだに、意外と深い溝がありそうです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(1枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. 急ぐ人は階段や駆け上がった方が速いのでそうしてもらい、エスカレーターの片側を開けるのをやめて前に詰めて乗るようにすればエスカレーター待ちがなくなって皆が速く移動できます。
    むやみに歩くなというのではなくそのように誘導してはどうでしょうか。

  2. 片側開けて乗るのも同時に禁止しなければならない。
    階段の方は早いという人は、階段が何処にあるか知ってて言ってないよね?
    最近の建物は階段は遠くに追いやられてます。
    最短ルートに階段が設置されていないのに遠回りして階段移動することで早く移動できるというのは、おかしいと思わないのか?