泥酔客は拒否? ベテラン女性タクシー運転手に聞く “お断り”する3要件&吐かれた際の“代償”
気持ち悪くなったら早めに申告を!
ちなみに法人・個人で共通しているのが、吐かれた時点でその日の営業は終了、そして嘔吐物の除去、清掃、消毒、消臭など全てドライバーが責任をもってやるという点です。そのため、もし気持ちが悪くなりそう、または乗りもの酔いしやすい体質であるなら事前にドライバーへ伝えてとのことでした。
タクシーにはビニール袋が大概用意されているといいます。気の利くドライバーだと自腹で専用のエチケット袋を用意していることも多いのだそう。泥酔に限らず、車酔いしやすいのなら、気持ち悪いなって思った際は、戻す前にドライバーに素直に伝えてくれとのこと。そうすれば、事前にレジ袋を渡したりゆっくり慎重な動きの運転を心掛けたりと、ドライバーも様々な対策を講じるとのハナシでした。
なお、村瀬さんいわく、タクシーに運送約款があることを知らない人が結構多く、もっと広く周知されてほしいと、日ごろから思っているそうです。
乗車拒否は運送約款に基づいて実施しており、ドライバーの独断と偏見で客を選んで行っているわけではないとのこと。ドライバーは基本的に乗車拒否はできないので、どんな泥酔客であろうと乗りたがっていたら拾うといいます。いろいろハナシを聞いているなかで、その部分に村瀬さんのタクシードライバーとしての「プロフェッショナル」な部分を垣間見た気がしました。
「酒は飲んでも飲まれるな」という格言のとおり、節度ある大人の飲み方をして、タクシー含め周りに迷惑をかけないように心がけましょう。
【了】
Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。
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