「ここから渋滞 何キロ何分」もっと正確に? 脱アナログ「道路まるごと交通センサー化」とは
道路上の渋滞などを把握する「ループコイル」などに代わり、より高精度な情報を取得できるシステムの開発が進められでいます。既存インフラを活用し、より精度の高い予測を低コストで可能にする“道路まるごとセンサー化”ともいうべきです。
道路が頭脳を持つ!?
これまで、車両数や車両の速度などの情報は、ループコイルなどによって「点」として捉えられていましたが、この新技術によって「線」として連続的に捉えられるようになり、精度の高い情報が得られるといいます。また、光ファイバー自体が伝達経路とセンサーの役割を兼ねているため、データネットワークを作ってデータを“取りにいく”必要がなくなり、よりリアルタイムで交通状況を分析できるようになるとのこと。
こうした光ファイバーセンシングで事故・渋滞の早期検知が可能となるだけでなく、さらにAI(人工知能)技術を組み合わせることで、様々な事象の予測精度を向上させ、情報提供や交通分散への対処をあらかじめ行えるようになるとのことです。
NECはこうした技術について、「すでに敷設されている通信用光ファイバーを「『感覚器』『神経系』として活性化させるとともに、AIを『脳』として掛け合わせて一体化させた新発想のネットワーク」と説明しています。
【了】
コメント