交通量日本一「保土ヶ谷バイパス」変化 見えてきた首都高「横浜北西線」の開通効果
首都高の新線「横浜北西線」。開通直後に新型コロナの影響で道路全体の交通量が減少し、交通量の変化がつかみにくい状態でしたが、着実に交通量が増えていることが判明。日本一の交通量ともいわれる保土ヶ谷バイパスも変化しています。
東名と横浜を結ぶ新ルートが開通
首都高速道路は2020年7月17日(金)、宮田年耕社長の定例会見を開催、そのなかで3月に開通したK7横浜北西線(以下「北西線」)の交通状況について発表しました。
北西線は、首都高K7横浜北線と第三京浜が接続する横浜港北JCTから、東名高速に接続する横浜青葉JCTまでを結ぶ路線です。横浜の中心市街地と東名を直結する新ルートが形成されることで、この役割を1本で担っていた保土ヶ谷バイパス(国道16号)の負担軽減などが見込まれていました。この保土ヶ谷バイパス、2015年度の国土交通省「道路交通センサス(全国道路交通情勢調査)」では全国1位の交通量を記録している道路です。
ただ、新型コロナウイルスの影響で道路全体の交通量が減少したこともあり、「北西線の本当の実力は、まだまだ出ていない」(宮田社長)という状況とのこと。それでも、その交通量は着実に増加しているといいます。
開通から間もない3月(22日~31日)の交通量は1日あたり2.24万台で、4月は1.94万台まで落ち込んだそうですが、6月には2.68万台になっているそうです。既存の横浜北線については、北西線開通前の2019年3月に1日あたり2.63万台だったところ、開通後の2020年3月は3.52万台(22日~31日)に、4月と5月は落ち込んだものの、6月には3.58万台というので、交通量が大幅に増加しています。
なお、首都高の4月の交通量は前年比で29.2%減ですが、6月最終週には乗用車で前年同期比3%減、トラックで6%減の水準まで持ち直しており、「ほぼ通常の交通量に戻っている」(宮田社長)とのことです。
一方、保土ヶ谷バイパスの交通量はどう変化したでしょうか。北西線開通前の2019年3月に1日あたり約15.4万台(観測は左近山付近。以下同)だったところ、開通後の2020年3月(22日~31日)は15.2万台に、4月と5月はほかの路線と同様、13万台前半まで落ち込み、6月は14.4万台だったそうです。開通前と比べて1万台近く減少しています。
首都高では引き続き、交通状況を注視していくとしています。
【了】
青葉インターでの東名=首都高直通時の首都高料金が割増でなければ、保土ケ谷バイパスの通行量減少が望めるが、ただでさえコスト管理がきつい物流関係が移転するとは考えられないので、現時点では効果は限定的でしょう。
青葉インター発着の横浜市民等の地元住民とかは、確かに現状大きく恩恵を受けていますが・・・。
折角出来た北西線だが、高速代が高過ぎるせいか使用者が少なすぎる。保土ヶ谷バイパス沿線住民としては朝の渋滞及び交通量は全く減っていない。北西線開通の効果は無である。それはそうだ、記事にあるようにたったの1万台しか減っていないのでは渋滞が緩和するはずがない。15万台が14万台になったところで誰がそれを感じれるのか。朝の渋滞が緩和されてくるのが少しだけ早くなるだけだろう。東名横浜方面から首都高方面に向かう、懐に余裕のある人限定の快適ルートが北西線のようだ。自分が毎日そこを通るのを想像すれば、毎朝そんな大金を払えないって分かりそうなものだが、宮田年耕社長にはそんな事は想像できまい。一般庶民は渋滞にハマっとけって感じですな。
保土ヶ谷バイパスは80キロ制限で無料だが、横浜北西線は60キロ制限なのに有料