福井・越前海岸にループ橋建設中 急斜面”ぐるっと一周”でヘアピンカーブ解消へ

橋梁とトンネルでぐる~~りと周っていきます。

海岸沿いの急勾配をぐるり「4分の5周」

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2006年に完成した梅浦バイパス一期区間(画像:福井県)。

 福井県越前町の越前海岸へ抜ける国道365号で、道路がぐるっと周って高低差を克服する「ループ道路」が誕生しようとしています。工事完成目標は2023年度となっています。

 これは海岸近くの梅浦地区で進められている「梅浦バイパス」事業で、峠から崖下の海岸線へ一気に降りる国道の、狭隘でヘアピンカーブが連続する状況を一部解消するものです。

 平成初期から事業が進められ、山側「山中トンネル」を含む1期区間は2006(平成18)年に完成。残る2期区間が、このループ区間です。長さ189mの橋梁や長さ215mのトンネルを通過しながら、谷間をぐるりと「4分の5周」して、日本海岸へ到達します。

 工事状況ですが、海側をまたぐ5号橋の5径間のうち、1径間分の橋げた架設が完了。海側を4分の1周するトンネルは、すでに掘削が完了し、坑口の構造物もおおかた完成を迎えています。

 越前海岸と内陸部の鯖江市、福井市をむすぶ貴重な道路ですが、最大の難所がいよいよスムーズに通行でき、災害のリスクも低減されるようになります。 

【了】

【ループ道路「梅浦バイパス」ルートと工事状況】

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