須磨一の谷に地域バス「はまちどり」運行へ 崖下の交通空白地帯 神戸市

1月末までは無料で乗車できます。

急斜面の住宅街と駅をむすぶ

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急斜面上の須磨地区を走る山陽電鉄(画像:写真AC)。

 神戸市は1月20日(金)から、須磨区西須磨エリアでミニバンを用いたコミュニティ交通「はまちどり」を運行開始します。

 運行エリアは、山陽電鉄の月見山~須磨寺~山陽須磨~須磨浦公園沿線に点在する住宅地。六甲山地のふもとにへばりついた急勾配の地区で、国道2号や神明道路を走るバス路線はあるものの、そこから住宅地までは急坂を歩くしかなく、実質的な交通空白地帯でした。

 ルートは2つ。「1系統」は山陽須磨駅北側に広がるグリーンハイツなどの住宅街をぐるりと周り、月見山駅と山陽須磨駅を結びます。「2系統」は山陽須磨駅から国道2号で西進し、一の谷町の2つの山麓街区の奥へ入っていきます。周囲は平安時代末期の源平合戦「一の谷の戦い」の舞台で、「鵯越の逆落とし」の着地点や、安徳天皇の仮住まい跡、戦いの記念碑なども残されています。

 運行ダイヤは9時台から16時台の各8便。実証運行は9か月間で、1月末までは無料で乗車できます。運賃は1乗車200円で、ICカードは使用できません。車両は兵庫トヨタから提供を受けた「ヴォクシー」が使用されます。

【了】

【写真】「はまちどり」ルートと運行ダイヤ

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