最初は「ナンバー」だけ 車のナンバープレートはなぜ複雑に? 「軽でも白OK」に至るまで

軽自動車の性能向上などで黄色ではなくてもよくなる!

 さらに、1933年(昭和8)年の法改正で、普通自動車、特殊自動車、小型自動車の3種に分けられ、自家用・営業用の色判別は再びなくなり、4ケタの数字の後に「.(コンマ)」がつけられるようになります。

 現在の見慣れたナンバープレートの原型ができ上がったのは戦後です。1951年(昭和26)年に「道路運送車両法」が施行されると、道府県名を表す漢字1文字に数字と車両ナンバーという形式が採用されます。「道府県名」とした通り、東京都だけはこのときもまだ地名表記はないままでした。1955年(昭和30)年3月には東京のナンバープレートにも地名が追加されたほか、ひらがなでの表記も加わりました。

 なお、当時は地名が一文字で表現される地名一文字ナンバーでしたが1980年代後半から順次、フル表記へと変更されるようになりました。

 また、2000年代に入ってからは自家用軽自動車のプレートが必ずしも黄色ではなくてよくなりました。これは、軽自動車の性能向上により高速道路でも普通車と同様の性能が発揮できるようになり、これまでの制限速度だった80km/hから100km/hに変わったことと、ETCの普及で高速料金の取り間違いが減ったことなどが関係しています。

 そのため、軽自動車でも白地のプレートが使われ始め、ラグビーワールドカップや東京オリンピックの特別仕様ナンバープレートが登場しています。

【了】

【写真】よく見ると4ケタでコンマあり! 都営バスのルーツがつけていたナンバープレート

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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