前が見えない!「ホワイトアウト」どう乗り切る ヘッドライトそのままだと命の危険

強風で雪が舞い視界が白くなり、数十cm先も見えなくなる「ホワイトアウト」。そのなかでは、自車や他車の認識は灯火類に頼ることになります。しかし、その使い方を間違えると、さらに危険が増すことがあります。

強風でなくてもホワイトアウトは起こる

 冬に発生する自然現象や災害について研究している寒地土木研究所によると、ホワイトアウトは「気温が低く風が強い」「道路の雪堤が高い」「大型車からの雪煙」などの条件下で発生しやすくなるとのことです。

 まず、「気温が低く風が強い」というのは、気温が1度を下回り、風速が8m/s以上で、積もった雪が吹き上げられている状態を指しています。いったん降り積もった雪が風で舞い上がる地吹雪といわれるような状況で発生したホワイトアウトは、舞い上がった雪が光を屈折させるだけではなく、地面を覆った雪も光を反射するため、前後左右の距離感に加え上下の平衡感覚も失われます。

 また、「道路の雪堤が高い」というのは、道路の脇や隣接した土地に、降雪や除雪で高い雪山(雪堤)が築かれている状況を指します。前述の地吹雪は雪が高く舞い上がらないと発生しないため、8m/s以上の強い風がホワイトアウト発生の条件になりますが、雪堤はもともと高さがあるので、強い風がなくとも雪が高く舞い上がります。つまり、雪がドライバーの目線近くまで積もっていれば、風がそこまで強くなくともホワイトアウトが生じる可能性があるのです。

 そして「大型車からの雪煙」とは、トラックなどの大型車両の走行により、その後方や側面に風が発生し、地面の雪や降っている雪が巻き上げられることを指します。この雪煙は後続車やすれ違う対向車の視界を奪い、ホワイトアウトを生じさせます。これに遭遇した場合の対処としては、車間を多めに取り、ワイパーを作動させることが推奨されています。

 ホワイトアウトに遭遇した際の注意点を紹介してきましたが、本来はホワイトアウトが発生しそうな天候や状況では、運転を控えることがいちばんの安全策です。降雪下、また雪道での運転には多くのリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。

【了】

【写真】ホワイトアウトの可能性ある道路(写真で見る)

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プラモデル雑誌の編集部から独立し、フリーランスライター、カメラマンに。バイク、車関連はモータースポーツからスタートしたが、近年は交通安全や道路事情等も取材。ドローン操縦にも挑戦中です。

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