「無人駅」全駅の半分に でも実は宝の山? 人が集まる“進化系”無人駅が続々のワケ

「街なかより駅にあった方がいい」

 金属加工の町としても有名な新潟県の燕三条エリアでは、無人駅のJR帯織駅(三条市)が「エキラボ」という地元工場の若手経営者らによるものづくり拠点に進化しています。

 エキラボは、無人駅に併設された施設ですが、建物内にはレーザー加工や切削加工ができる工作機などが置かれ、こんな金属加工をしてみたい、こんなものを作りたいといったアイデアを持った人が訪れると、それを具現化してくれるような施設になっています。開業して2年、今では個人や企業など年間で約1500人が訪れ、地域産業の中核拠点になっているそうです。

 地域の人からは、街の中にこうした施設をポツンと作るよりか、駅にあった方がシンボリックな存在にしやすいという意見もあるとのこと。JR東日本スタートアップの担当者も無人駅の可能性を感じているとのことでした。

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「エキラボ」を併設した帯織駅(画像:JR東日本スタートアップ)。

 同社はこの他、エビの養殖のある駅(常磐線 浪江)や郵便局と一体化した駅(内房線 江見)など7つの無人駅を手掛けていますが、それ以外にも進化した無人駅は続々登場しています。昨今、“道の駅”が人気ですが、これからは進化した“無人駅”も人気スポットになっていくのではないでしょうか。

【了】

【画像】「ホームから出口まで10分かかるモグラ駅」いまスゴイ場所に

Writer: 西田伸昌

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