超高性能「JAL印のコクピットシミュレーター」、パイロット養成機関に誕生 「人手不足」だけじゃない導入理由

「将来パイロット不足」問題以外にもシミュレーターが必要だった理由

 シミュレーターは実機と違って天気に左右されないことから、訓練の内容がより効率的になる効果が期待できます。一方で航空大学校側の担当者も、これまで、シミュレーターが不足していたことで訓練プログラムに遅延が生じていたとも。この導入は将来世代だけではなく、現在在校しているパイロット訓練生にとっても、大きな効果が期待できそうです。

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JAL・航空大学校「Flight Training Device寄贈式典」に登壇するJALの立花宗和運航本部長(乗りものニュース編集部撮影)。

「次世代パイロットを増やすことが求められていることももちろん、航空機の技術が高度化されているなかで、年々操縦技術だけではなく、マネジメント能力を培う必要性が増えてきました。それをするには、実機での訓練だけでは難しくなってきているのです。そのようななか機材を充実させることで、学生さんたちのお手伝いができればというのも、今回シミュレーターの寄贈に至った背景です」(立花運航本部長)

「シミュレーターは実機のように使い、実機はシミュレーターのように操作するというのは、エアラインの訓練でも一緒です。(このシミュレーター訓練も)真剣勝負の舞台ということを感じながら、ぜひフルに活用していただければと思います」。立花運航本部長は学生たちに、このようにコメントしています。

【了】

【緻密すぎる!】JALが寄贈した「シミュレーター」をいろんな角度から

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