バイクのナンバーになぜ? 外交官ナンバーの不思議 軽も二輪も「封印」つくワケ
オートバイなのに封印!? その意外なワケ
一般的な登録自動車の封印は、東京都であれば「東」、神奈川県であれば「神」など、その車両を登録した場所を管轄する陸運局のものが取り付けられます。では外務省が管理する外交官ナンバーの場合はどうなるかとなると、「外」の字の封印が取り付けられます
ちなみに、この外交官ナンバー、軽自動車やオートバイすなわち自動二輪車にも適用されます。最近では2022年7月にティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使が公式ツイッターで公開して話題になりました。
ただ、オートバイの場合、ナンバープレートの封印はいらないのに、外交官ナンバーを取り付けた当該車両はあえて封印が付いており、なおかつ四輪車のものとは異なる形状でした。
これは、一概にナンバープレートといっても、一般的なオートバイのものは「自動車登録番号標」ではなく「車両番号標」というものになり、異なる扱いを受けるからです。対して、外交官ナンバーの場合は、その区別がなく、四輪車と同じ外務省管理のものとなるため、二輪車であっても封印が付くのです。
なお、こうした外交官ナンバーのクルマは不可侵権と治外法権が認められていますが、その「外交特権」を背景に、駐車違反やその違反金の踏み倒しなどが問題となっています。外務省は国内法を尊重するよう各国に直接申し入れを行い、違反の件数は2018年からの3年間で3分の1ほどに減少しましたが、2021年からは、違反金などが未納の場合にガソリン税の免税措置を講じない対策に踏み切っています。
【了】
コメント