WBC選手の帰国にも使用のJAL主力機「ボーイング787」どんな機体? パイロットと作った人が話す裏側

パイロットから見た787はどんな飛行機?

 また、787シリーズは標準型の787-8のほか、JALも採用する胴体延長タイプの787-9、そしてそこからさらに胴体を伸ばした787-10が存在します。川崎重工の担当者は「胴体延長タイプが出ると、(製造企業側にとっては)影響は大きいんです。私達の担当部位も、それをつくるために、新たな設備の導入や改修が必要になりました。また、内部の部品の長さや胴体の厚さも変わってきますね」と話します。

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JALと川崎重工が実施した「787就航10周年イベント」の様子(乗りものニュース編集部撮影)。

 一方で他機種での乗務経験を持つJALのパイロットは787について「機体が軽いので、一気に高い高度まで飛べます。揺れが少ない高度も先に取れるのです」と話す一方で、「国内線にも就航しているほか、国際線では、天津線、グアム線、コナ線以外は全部行く飛行機なので、(経験が少ない空港へも発着を求められることから)、毎回フライトに向けた勉強が結構大変です」と人気機種を担当するパイロットならではの苦労も語っています。

 なお、このイベントでは上記のトークイベントのほか、JALの格納庫見学、滑走路を臨むラウンジでの機内食体験などが盛り込まれています。なお、この企画はJMB(JALマイレージバンク)会員限定で展開され、参加には1人あたり4000マイルが必要でした。

【了】

【写真】え?胴体長いだけじゃないの? 787胴体延長型にあった「絶対わからない」違い

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