「落石脱線」で運休…JR芸備線の運転再開は「5月下旬」に 備後落合~東城は代行バス

GW前の復旧は難しいようですが、ひとまず再開のめどが立っただけでも朗報です。

屈指の閑散区間

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芸備線を走る気動車(画像:写真AC)。

 JR西日本は2023年3月29日(水)、脱線事故をうけて運休が続く広島県内のJR芸備線について、全線運行再開は5月下旬をめざすと発表しました。

 芸備線では今月23日、備後八幡~内名間を走行中の列車が落石に当たって脱線。それ以降、当該区間を含む備後落合~東城で運休となっています。

 JR西日本によると当時の状況は、25km/hで運転中に落石を確認した運転士が非常ブレーキをかけましたが、落石を避けられず接触。前の台車の車輪が脱線。車内に乗客は皆無で、運転士にもケガはありませんでした。

 今後、状況をさらに詳しく調べるとともに、落石を招いた斜面を調査するとしています。

 JR芸備線は広島駅から中国地方の中央部を東西に抜け、岡山県の新見駅までをむすぶローカル線。運休となっている備後落合~東城はJR西日本管内でも極めて収益の悪い区間で、昨年4月の発表では100円の収入を得るのに必要なコストは25416円と、「天文学的な赤字」になっています。この状況をうけ、周辺自治体とJR西日本は芸備線の運行継続に向けさまざまな取り組みを続けていますが、厳しい経営の打開には至っていません。
 
【了】

【芸備線の「超閑散区間」の風景】

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