「電子車検証がPCで読めない問題」解消 制度開始3か月で国ようやく対応 業界の困惑なぜ長引いた?

電子車検証の制度開始直後から続いた「PC閲覧時の不具合」がついにシステム改修で解消されました。PCを2台用意しなければならないといわれ、困惑していた自動車整備業界に応えました。

不具合解消が遅れたワケ

 影響を受けた大多数は、1台のパソコンでETCセットアップアプリと電子車検証閲覧アプリを動かそうとした整備事業者や運行事業者でした。混乱が局所的であることや、業務として使われているため、電子車検証への切り替えを主導した国土交通省自動車局は、2つのアプリを分けて、2台のパソコンを使うことを暫定的な対応としていました。

 また、ETCシステムを管理するITSサービス高度化機構は当初、ETCセットアップアプリ固有の不具合ではないと判断。車載器などを取り扱う登録事業者にメールによるお知らせを実施だけで、電話などによる利用者からの問い合わせがあれば対応策を説明していました。

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国土交通省のウェブサイトで不具合解消を伝えている(画像:国土交通省)。

 ETCも電子車検証も、同じ国土交通省の施策でしたが、両者の関係者が連携して積極的な初期不良対策を周知しなかったことが、結果的に更新を遅らせました。

 電子車検証を担当する同省自動車情報課は「ユーザー目線に立って情報発信等しっかり行って参りたい」と、話しています。

【了】

【え…こんな小さいの!?】かなりざっくりになった「電子車検証」記載事項(画像で見る)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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コメント

1件のコメント

  1. >不具合解消が遅れたワケ

    お役所仕事だからでしょ。

    大規模な業者ならパソコンなど何十台とあろうけど、

    小さな業者だったら1台しかないパターンもあったのでは。

    「もう1台用意すればいいじゃない」って、パンの代わりのケーキかい。