JR廃止の「長万部~小樽」に代わる高速「後志道」建設中 仁木まで開通間近 「倶知安から先」も検討へ

いつの間にか事業がかなり進んでいます。

少しずつ確実に前進中

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2018年に開通した後志道の小樽~余市(画像:写真AC)。

 北海道開発局は2023年度の予算を発表。その中で、小樽と長万部方面をむすぶ高規格道路「後志自動車道」のうち、まだ事業化していない倶知安~蘭越について、概略ルートと構造の検討を行っていくとしています。

 まず2018年に、小樽から余市までが開通。そこから共和までの27.6km、さらに倶知安までの11.5kmがすでに事業化し、進められています。その中で余市~仁木の3.3kmは2024年度に開通予定と発表されています。

 南側では道央道の黒松内JCT~黒松内ICの5.1kmが開通済み。倶知安~黒松内はもともと「当面現道を活用する区間」とされていましたが、事業の進展を受け、2021年度からついに倶知安~蘭越について、計画段階評価をすすめていくリストに挙げられました。

 この工区はそれから3年度目を迎えます。日高道の「静内~三石」も平成31年度から3年間同様のリストに載っていましたが、2022年度についに東静内までが事業化という"卒業"を果たしました。まずは計画段階評価として、地元アンケートなどを経て詳細ルートを決定。都市計画決定と環境アセスメントの手続きが終われば、いよいよ事業化を待つのみとなります。

 なお、後志道は全線でJR函館本線に並行していますが、北海道新幹線が開通したあとは、長万部~倶知安~小樽の140.2kmが丸ごと廃止されることが決定しています。後志道は、鉄道を受け継ぐ輸送・物流ネットワークとして、少しずつ整備が進められていきます。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 高速に路線バスが走るならともかく、JR利用者にとって高速いくら伸ばしても「JRの代わり」にはなりません。記事の表現はどうかと思います