峠にバイパス&4車線化! 長崎の“国道ボトルネック”解消へ 「大村諫早拡幅」今年度に工事着手

国道34号のボトルネックを改良する「大村諫早拡幅」の事業が進んでいます。

進む国道34号「大村諫早拡幅」事業

 国道34号のボトルネックを改良する「大村諫早拡幅」の事業が進んでいます。

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混雑する国道34号。2025年3月撮影(画像:国土交通省九州地方整備局)

 国道34号は佐賀県鳥栖市と長崎県長崎市を結ぶ幹線道路です。このうち、長崎県の大村市久原から諫早市下大渡野町にかけては、上下4車線に挟まれた形で上下2車線の区間があり、ボトルネックとなっています。

 市境の鈴田峠を挟むこの4.4kmは、諫早の工業団地と大村の長崎空港を結ぶ重要な区間でもありますが、車線が減るため、平均旅行速度も20km/h以下に落ち込むなど混雑が目立つといいます。

 大村諫早拡幅は、この4.4km区間を4車線に拡幅し、混雑を緩和する事業です。さらに鈴田峠付近は北側に新しいバイパスを整備し、安全性の向上も図ります。国土交通省九州地方整備局によると、この区間の所要時間は、整備後3本ほど短縮される見込みです。

 拡幅後の幅員は23.25m、設計速度は80km/hです。全体事業費は約160億円で、2018(平成30)年度に事業化。現在は設計、用地幅抗設置、用地買収が進んでいます。

 2025年8月7日には、九州地方整備局の事業評価監視委員会が開催。審議の結果、大村諫早拡幅については、事業継続で了承されました。2024年度末次点の用地進捗率は41%、事業進捗率は11%で、2025年度には実際に工事にも着手する見通しです。

【地図】国道34号「大村諫早拡幅」の計画概要

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