「3、2、1、ロケット離陸!」 JAL「退役機貸切フライト」が凄すぎた! 「飛行機の墓場」を超低空飛行
通常とは明らかに違う離陸!
「今回の離陸では『ロケットスタート』をします。それではみなさんご唱和ください!3、2、1、テイクオフ!」
このようなアナウンスが流れ、特別フェリー便の機内は離陸前から大興奮となりました。
通常、旅客機が十分な長さをもつ滑走路から離陸する場合は、エンジンパワーを途中まであげた状態から滑走を始め、回転数を安定させたのちに離陸推力にセットすることが一般的です。ただこの「ロケットスタート」は最初にエンジンを離陸推力にしてから、ブレーキを解除し、一気に加速する離陸方法。旧石垣空港や丘珠空港など限られた場所で小型ジェット機が実施するくらいしか実例はなく、大型のボーイング777で経験できる機会はかなりレアです。フルパワーにしたときにはかつてない振動が客席に伝わり、離陸のGも大きく感じました。
離陸後は、手を振るように、機体を左右に傾け翼を振る「ロッキング・ウィング」も実施。これはメモリアルフライトなどでよく実施されるもので、こちらも通常の旅客便では、まず体験できません。
巡航中の機内では、運航管理者によるトークショーなどが行われながらアメリカへ。そしていよいよロサンゼルスに近づくと、このフライトの目玉となる企画が遂行されます。
先述したカリフォルニア州・ビクタービル空港は、退役した旅客機が多数安置されて、次の役割を待っていることから、一般的に”飛行機の墓場”と呼ばれることもあります。一方で定期旅客便でのアクセスはなく、そこへのフライトを体験できる機会はまずありません。
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