新しい大統領専用機が“誇らしげに”到着「そんなことしてる場合か!」 批判殺到の背景 アルゼンチン
一部では歓迎はされなかった様子。
低空でのパスが問題視される
アルゼンチンの新しい大統領専用機「ARG-01」が同国の革命記念日でもある2023年5月25日、ブエノスアイレスのホルヘ・ニューベリー空港に到着しました。
ベース機はボーイング757-200で、胴体と尾翼にアルゼンチンの国旗をイメージしたカラーリングが施されているのが特徴です。
同機はアルゼンチン到着の際、空港滑走路の地表スレスレを低空飛行しフライパスするという、政府が所有する専用機としては派手なデモンストレーションを経て納入されました。
しかし、地元のメディアから「大型機で曲芸機のような飛行をした危険行為」と批判を受ける結果となっています。一部メディアなどの報道を受け、操縦していたパイロットは「滑走路上空を飛行する許可は管制官に求めた。これは新しい航空機が到着するときや、指揮官が退任するときは必ず行われる飛行である」と反論しています。
なお、今回の機体は既に就役から25年は経過している中古機とのことです。アルゼンチン政府はこれを2500万ドル(約35億円)で購入したということですが、現在アルゼンチンは、経済危機のただなかであり、空軍に至っては予算不足などで、音速を超える戦闘機を保有数が0機になっています。そのため、アルベルト・フェルナンデス大統領は新しいジェット機を楽しむ前に戦闘機を何とかすべき、という声も現地ではあるようです。
【了】
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