ヒミツの「海底トンネル“私道”」どうなる? “立入禁止の島”の大型再開発計画にその名がないワケ

川崎市臨海部にある一般人が立ち入れない島「扇島」を中心とした大型の再開発計画がまとまりました。しかし、現状で島への唯一のアクセス路となっている企業所有の海底トンネルについては、今後どうするのか不透明な状況です。

トンネルは使わないの?

 川崎市臨海部国際戦略本部によると、海底トンネルを含む構内道路は当面、今と変わらずJFEの専用道路のままだといいます。というのも、扇島のおおむね西半分は横浜市域で、引き続きJFEスチールをはじめとする企業が使うためです。JFEホールディングスも3月の時点で、構内道路は「関係者しか利用しないのは当面変わらない」と話していました。

 ただ、川崎市は「国道357号の整備まで、一部を暫定的に利用させていただく」(臨海部国際戦略本部)との考えを表明しています。

 今回の発表でも構内道路を改修する路線として、首都高湾岸線にピタリと並行する北側の構内道路「東西1号」、南側の「東西2号」、そして「扇島大橋」の3つを挙げています。首都高の側道にあたる国道357号は別途、国と協議のうえ整備していくものの、これら構内道路は現状でも、実質的に国道357号を代替しているといえます。

 そのうえで、現在、内陸と東扇島を結んでいるJFEスチール海底トンネルについて川崎市は、土地利用転換後の「扇島へのアクセス路としては考えていない」(同)ということでした。

 さらに市は、将来的な検討路線「内陸部アクセス道路」として、同じく土地利用転換が見込まれている「扇町」と扇島を結ぶ路線を挙げています。扇町はJFEの海底トンネルの入口である水江町と運河を隔てて西側の埋立地、JR鶴見線扇町駅・昭和駅の周辺エリアです。

 JFEスチール海底トンネルはこの先も当面は“私道”であり続けそうですが、もともと扇島の埋め立てにあたってアクセス道路して造られたもので、すでに開通から半世紀近くが経過しています。今後、一般の人が扇島へ入れるようになっても、知る人ぞ知る海底トンネルとして残るのでしょうか。

【了】

【すげぇ一気に整備!?】立入禁止の島「扇島」と道路整備計画(画像で見る)

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