“空飛ぶ宮殿” エミレーツ航空の巨大主力機「A380」、2032年までに退役へ 最も多くのA380を使用

「機内のシャワー室」は引き継がれるのか…。

「ブルームバーグTV」の取材に対し明らかに

 総2階建ての胴体をもち「世界最大の旅客機」の愛称といわれているエアバスA380。この最大顧客である、アラブ首長国連邦のドバイに本拠を構えるエミレーツ航空のテイム・クラーク社長が、A380を2032年までに全機退役させる方針を明らかにしました。これはトルコ・イスタンブールで実施された「ブルームバーグTV」のインタビューに対し、同氏が答えたものです。

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エミレーツ航空のエアバスA380(画像:エミレーツ航空)。

 エミレーツ航空では2000年7月にA380初号機を契約。以来120機近いA380を保有し、主力機として運用してきました。A380の総生産機数は251機と記録されているなか、半数近くがエミレーツ航空で運用されていたことになります。

 また、多くの航空会社ではとくに近年、新型コロナウイルス感染拡大などの影響から需要が落ち込み、A380を退役させる航空会社が多くなる中でも、同社はA380の保有を続けていました。また、同社ではこれまで、A380を同社の象徴的な飛行機としており、シャワースパを備え「空飛ぶ宮殿」と称されるファーストクラスや機内ラウンジをはじめとする、豪華絢爛な特注の客室仕様を導入していました。

「ブルームバーグTV」の報道によると、同社では2027年から2023年にかけて最大150機の複通路機(ワイドボディ機)を近いうちに発注するとのこと。すでに同社が発注を済ませているボーイング777XやエアバスA350-900とならび、これらがA380の後継機となると見られます。

【了】

【こりゃ確かに宮殿だ…】エミレーツ巨大機にある「シャワー室」

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