「LCCの塗装ってなんか派手」な風潮なぜ “飛行機といえば白”はもはや過去の話なのか

白色を基調にその他の色を使うのがスタンダードだった旅客機の塗装は、近年ずいぶんとカラフルな塗装が目立つようになってみました。これは「LCCが増えたから」なのでしょうか。

実は昔からあった「派手な航空会社」

 旅客機のカラーリングは、白色を基調にその他の色を使うのがスタンダードですが、今は格安航空会社(LCC)を中心に、ずいぶんとカラフルな塗装が目立つようになってきました。機体デザインは自社をアピールする重要な要素だけに、カラーリングには、航空会社の込めた思いが見えてきます。

Large 20230620 01
LCCのピーチの旅客機たち(乗りものニュース編集部撮影)。

 もちろん、近年はLCC以外でもカラフルな機体デザインが見られます。しかし、LCCがカラフル化を牽引したわけではなく、実はロゴも合わせ、以前から凝ったカラーリングは存在していました。

 例えば、社名を維持しているなかでは「世界でもっとも古い航空会社」として知られている、KLMオランダ航空はスカイブルーのような配色をベースカラーとしていましたし、デルタ航空と経営統合した米国のノースウエスト航空の機体ベースカラーは赤でした。

 とくに後者のロゴデザインは秀逸で、アルファベットの「W」の一番左の斜めラインを中間部分だけ消し、ノース(北)を示す「N」、ウェスト(西)を示す「W」のどちらにも見えるような字を作成。さらにそれを円弧で囲むことで、この途切れた「W」の左上部分が、社名である北西(ノース・ウエスト)の方角を矢印で示しているというものでした。

 しかし多くの航空会社では、白色の胴体で、窓の辺りに色のあるライン引くデザインが多く、ノースウエストのように趣向を凝らす航空会社は多いと言えませんでした。そもそも白色なら紫外線による退色が目立たず、他の色を映えさせることもでき、清潔感も与えられるなど、メリットが少なくないからです。

 LCCと対になるFSC(フルサービスを行う航空会社)という言葉が広く知られたのは、世界的にも21世紀に入ってからで、それ以前のフラッグ・キャリア(その国を代表する航空会社)なる言葉が生きていた時代は、どの国の航空会社か分かるようにするのが主流でした。

【写真】似すぎだろ! 欧州に実在「ピーチそっくり航空」の塗装

【トリビア】なぜその色? 乗りものの色、どんな意味がある?

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス